自称 日本三大仏

日本の大仏の代表格は奈良と鎌倉であることについては異論の余地はないはずである。
そして奈良・鎌倉に肩を並べようと盛んに”日本三大仏の一つ”をアピールしている大仏としては以下の5体がある。
名称 建立 備考
兵庫大仏 1891年(明治24年):初代
1991年(平成3年):2代目
再建時には奈良東大寺管長、鎌倉大仏貫主の臨席のもと開眼法要が挙行 。
高岡大仏 1221年頃(承久3年):初代
1745年(延享2年):2代目
1841年(天保12年):3代目
1933年(昭和8年):4代目
高岡市教育委員会資料にも日本三大仏である旨が記載。
岐阜大仏 1832年(天保3年) 日本最大の乾漆大仏。
東京大仏 1977年(昭和52年) 板橋区教育委員会資料にも日本三大仏である旨が記載。
赤田大仏 1892年(明治25年) 日本三大長谷観音の一つも名乗る。

「日本三××」と呼ばれるものはいろいろあるが、たいていの場合、まず有名な2つがあり、それに対する第3番目をいくつかの候補が争っているというのがほとんどであり、大仏の場合も例外ではない。

数多くある「日本三××」のうち、3つとも万人に認められているのは、
・日本三景(天橋立、安芸の宮島、陸前松島)
・日本三名園(水戸偕楽園、金沢兼六園、岡山後楽園)
・日本三名山(富士山、立山、白山)
ぐらいで、その他の「日本三××」の3番目はあまり信憑性がないようだ。